宅枡設置専用工法としてのナイスモール工法の独立
 平成8年より、非開削による取付管推進工法として専用推進機(ルーキーシリーズ)の開発と施工技術の革新に努力して参りました。言うまでもなく、取付管と下水本管との接合方法にあらゆる工法がその技術を競い発展させて来たものです。
 地研開発においても、
ジャストフィットシステム(小・中口径本管に対する圧着支管)及び免震継手(DJB)の開発等、非開削による取付管の施工に対し自信を持って取り組んでおります。あらゆる施工条件・環境に対応すべく、推進機においてはその小型化を実現し、本管との接合技術とともに宅枡の設置についても非開削技術により重機等による掘削の必要性を最小限にできるよう努めて参りました。
 
 施工開始当初から[G&G](グッド&グッド)と命名して、「ルーキー10」及び「ST250」等の極小型推進機を使用して宅枡の設置・施工にも取り組んで来ましたが、そのような過程の中で、

 
『も〜っと、施工占有面積を小さくして使い勝手の良い機械がほっしーの〜?!』

との欲求に駆られ、随時、宅枡専用設置専用機を開発し施工に使用してきたものです。その形状より、ルーキーシリーズとは差別化を図るためにも、
新しく命名すべし!
ということで…
 【ナイスボーイ】シリーズという宅枡側専用の小型軽量推進機を本格的に開発・製造・導入ということにあいなったわけです。
 その上で、これまで
グッドモール工法の一環として扱って来た作業工程も含めて、工法としても『ナイスモール工法』として独立させたものです。

[G&N]施工概要図[1] [G&N]施工概要図[2]
*上記施工例は「縦・横」「縦・横・縦」ともに宅地内に立抗築造スペースの確保及び直接、本管への取付管の布設が困難な状況での施工例として掲載!(クリックで多少デカくなります!)
地下水位が高くたった平気だよ〜ん!!


【ナイスボーイ】シリーズ
 [ナイスボーイ]
[14-03] [16-03] [20-03]


*シリーズにおける型式の違いは、使用するガイド管径に準じています。
それぞれ、
350A400A500Aとなっています。
*別途、ナイスモールシリーズではありませんが、多目的用途のために
800Aまで推進可能な【タイガーST800】も稼働中!
*上右記2枚の写真に見られるように、専用キャリアで移動も楽勝だー!
 


ナイスモール工法による実際の施工例

 宅地側からの取付管設置状況を、実際の施工状況を通して見てみましょう。そのことによって、ナイスモール工法(ナイスボーイ)の作業占有面積が小さいことをご理解いただけるかと思います。
 ガイド管の推進・設置方法及び「カバーグラウト工」については「グッドモール工法」の説明をご覧ください。
 あっ、そうそう、あまりにも当然のことですが…

   
■ガイド管は撤去!  な〜んにも残しません!残すの、足跡だけです…

それでは、施工例を!
施工例その1
[1] 〔施工前状況〕
[2] 〔土間・路盤部ハツリ掘削〕
[3] 〔埋設物の探査・確認〕
 地表面上層部を掘削後は、φ33.5のベビーロッドによる水力切削とバキューム車による泥水吸引により宅枡設置位置の状況を探査・確認します。
[4] 〔ナイスボーイの設置〕
 使用するガイド管径よりやや小さめの穴を形成しつつ、ガラ・玉石等を排出し、「ナイスボーイ」を設置します。
[5] 〔ガイド管の推進〕
 ガイド管は両ネジ接合。GLまで必要な本数を推進・設置します。必要があれば、この段階でカバーグラウト工(止水注入)を施工します。(横からの推進は完了済み!)
[6] 〔曲管付塩ビ管・宅枡の設置〕
 本管側からの塩ビ管布設後、宅地側からも同様に挿入し位置確認後に本管側から塩ビ管を押し込みます(もしくは、バキューム車の吸引減圧を利用して「スコッ」と嵌め込む、結構これが気分爽快!
[7] 〔設置完了〕


施工例その2
[1] 〔施工前状況〕
[2] 〔事前掘削及び埋設物の探査・確認〕
[3] 〔ナイスボーイの設置及びガイド管推進状況〕
[4] 〔宅地側立上管(枡)の挿入設置〕
 本管側からの塩ビ管布設後、宅地側からも同様に挿入し位置確認後に本管側から塩ビ管を押し込みます。
[5] 〔本管側取付管と宅地側立上管(枡)との接合〕
 縦・横接合完了状況
[6] 〔モルタル充填〕
 ガイド管を撤去した後、本管との接合取付管(横)部の空隙をCBモルタルで充填します(宅地側は接合上部付近まで)
[7] 〔設置完了〕
 水締めしながら砂にて埋め戻し、施工完了。


 最後に、「ナイスモール工法」の真骨頂とも言うべき施工事例を一発!
 高台にある宅地側から本管及び直接の取付管施工以前に宅枡を設置しておくモノ!

施工例その3
[1] [1]開削による本管布設位置と取付管取りだし予定位置
[2] [2]ナイスボーイの設置・ガイド管推進状況状況と塩ビ管の布設状況
塩ビ管先端はキャップ止め後完全養生!
[3] [3]別宅でのガイド管推進状況
[4]玉石出てくんのも…しょうがないな〜!
[5]別宅での施工完了状況


■殆どの工程を省略していますが、ご理解頂けますで
しょうか?!(ガイド管の推進等、各工程の内容につい
ては是非「グッドモール工法」の項目をご覧ください!)
写真は少ないけれど、ここでの施工だけで…

ななっ、なんと、
100箇所超えてます!うふっ!
[4]
[5] 設計図書及び埋設物位置等を確認の上、決められた
値通りの管底高位置に塩ビ管をセットし砂にて埋め戻
しています






お伝えしたいことまだまだあるけれど、とりあえず、ここまでー!

以上!

事業内容[ナイスモール工法]