地上構築物不等沈下の修整工法としての「ジャック工法」
 地震をはじめ、砂状地盤の液状化・地下水の枯渇化・近隣での工事による影響等さまざまな要因により地盤の沈下(不等沈下)が起こり、私たちの住宅環境に多大な影響を及ぼしています。大切な財産である「マイホーム」が傾いてしまい、ドアや窓の開閉など普段の家庭生活における何気ない事柄すべてに支障が生じ、そのことからくる精神的苦痛は計り知れないものがあります。
 地研開発では公共工事を中心としてグラウト(セメント+急結剤)を地中に圧入し、沈下した下水道管渠・地下構築物のレベル修整を手がけてきました(
スコープ工法)。近年、その技術を応用・発展させ、傾いた地上構築物(住宅・家屋)に対して適応させ開発した工法が、ここにいう「ジャック工法」なのです。
 従来の工法では、油圧ジャッキ・スクリュージャッキ等でもちあげて、基礎との隙間にコンクリートないし鋼材等で支えるというものが一般的であり、傾斜の原因である地盤に対しては何らの処置も施されていないために、施工後の再沈下が懸念され、実際に再沈下してしまったという話も耳にします。
 「ジャック工法」は基礎下部の地盤を周囲の地盤よりも沈下しにくい強度まで改良強化し、その後エアージャッキで修整対象物を水平に戻し、生じた間隙にはエアーセメントミルクを充填することで修整後の安定度も確保しています。
 レベル修整では、エアージャッキを複数個を集中管理することにより適切な重量配分が可能であり、基礎底部を平らに削ることなく密着させることができ破損の恐れもありません。
 間隙部の充填グラウトに使用するエアーセメントミルクは強度が1cuあたり22kgfまであり、比重も0.7と小さく、充填剤として最適です。
 地盤強化剤・充填剤ともに、恒久的強度を必要とする地盤安定強化に優れ、安全性の高い薬剤を使用しています。
註)構造物の基礎構造によっては調査の上、施工をお断りする場合があります。


施工手順
現状事前調査 調査ボーリング、構築物設計図書確認、現状測量
施工計画立案 修整高・修整量、地盤改良対象土量・注入量、エアージャッキ設置箇所
お見積り
機材搬入 段取り、機材設置、防護シート設置、管理計測危機設置
移植・切回し 植木類の撤去、配管類の切回し、土間コン撤去
地盤強化グラウト グラウト施工、管理計測
ジャッキアップ ジャッキベース構築、エアージャッキ設置、管理計測
軽量モルタル充填 エアージャッキ撤去
復旧 植木類の移植、配管類復旧、土間コン復旧
機材搬出

施工事例
事例【1】
赤枠にご注目!


事例【2】
地震による影響で1m超の不等沈下した構造物を地盤強化
とともに修整注入にて80〜100mm持ち上げレベル修整を加
えた事例

 とりあえずは今回はここまでー・・・・・・・・・・以上

開発・施工[ジャック工法]